炭火で適度に脂を落としつつ、焼きすぎずにサッと食べるといった焼き具合へのこだわりや、タンなら絶対塩とレモン、タレは甘辛く、にんにくが効いていて…といった味への希望は確かにある。しかし、ジューッと焼ける音と肉の表面に出てくる脂を見ているうちに「なんでもいいか!」と結局は思ってしまうところもある。一緒に来た人のうんちくやこだわりも聞くけれど、肉を前にすると一種の興奮状態になる。チシャ菜に巻いたらいい、キムチやサラダを先ず食べるといった「焼肉もヘルシー」「お肉を食べてもダイエット」といったことも確かに頭の片隅にはあるけれど、カルビと白米とビール、この組み合わせがやっぱり最高と思ってしまう。今日はせっかく自分へのご褒美として大井町の焼肉屋に来たのだ。腹八分目なんてことは忘れて、95%いや98%お腹がふくらんだ状態からシメの冷麺のことを考えたいのだ。体重のことを考えたり、調整したりは明日でいい、とどこかで言うんだから仕方がない。「すみませーん!カルビ2人前追加でお願いしまーす!!」