ステーキ屋のドアを開けると、コンシェルジュに案内され椅子に着席。
オーダーを決める前にシェフから今から焼かれるお肉を軽く見せられ、本日の使用する肉質を確かめる瞬間からもうそこはお肉を楽しむ世界になります。
オーダーを通すと目の前の整然と整理された銀色に光る鉄板の上で、シェフの技と共に綺麗な油と共に舞い踊るガーリックチップがこんがりと色づく頃、真打の出番です。
それを見ながらコンシェルジュがペーパーエプロンを広げてくれるや否や舞い上がる火炎に包まれるお肉。
滑らかな手つきで一口大の大きさに切り分けられたステーキが目の前にすっと滑り落とされた瞬間、ガーリックの香りをまとったステーキ肉が登場です。
こんがり焼けた肉は周りがサクッとしていて中はミディアムレアの肉感を残し、甘口の醸造醤油に天然のワサビが脂をすっと引き締めてくれます。
家庭とは違う肉、焼き肉ではない肉、まさにそこにはトップオブステーキにランクインされる松坂の名前にふさわしい肉が香りをまとって横たわっているのです。
肉の産地としては日本全国各地にあっても、その肉の甘さは生で食べたとしても十分なのにさらにそれに熱を加えて食べる美味しさは、格別なんです。
肉とはホントに奥が深い物だと実感させられます。三宮の鉄板焼きのお店に行った時、そう思いました。